こんにちは。なっかむです。
今回はこの春に散々使い倒したフェイズのワイルドシューターをインプレしたいと思います。正直、かなり好き嫌いの分かれるロッドだと思いますが、自分はとても気に入っているので購入を迷っている方の参考になれば幸いです。
カタログスペック
PCSC-70MHR フェイズワイルドシューター
▪️ メーカー:エバーグリーンインターナショナル
▪️ 全長:2.14m(7フィート)
▪️ 自重:158g
▪️ パワー:MH
▪️ 適合ルアー:5/16〜3oz
▪️ 適合ライン:10〜20lb
時代に逆行した巻物専用ロッド
釣具屋で最初に持って感じるのは、最新のロッドにもかかわらず手元にズシっとくる重さ。最近の軽量ロッドに慣れている人は違和感を感じると思います。
ただ巻物に関しては言えば、あまり軽い竿を使用すると手元がブレてしまいルアーの軌道やリーリングが安定しません。
最初は重く感じるかも知れませんが、一度慣れてしまうとこの重量感が意外と心地よく、手元がブレることなく抵抗感のある巻物をキッチリ手前まで引いて来れます。
そして次に驚くのは感度無視のガイドの少なさ。7ftというレングスがあるにも関わらず、ガイド数はたったの8個で径もかなりデカいです。
正直感度という面では他のロッドに比べて見劣りしますが、巻物メインで釣りをする場合、そこまでの感度は必要としないので実用には十分問題ないレベル。
それよりもこのガイドを減らすことによって生まれるメリットの方がはるかに大きく、それはグラスロッドを思わせるようなブランクスのダルさ。
世の中には巻物用のグラスコンポジット(カーボンにグラスを混ぜたロッド)は沢山ありますが、オールカーボンでこのダルさを出している巻物用ロッドを自分は知りません。
このロッドの使いどころ
まだシーズンを通して使った訳ではないので何とも言えませんが、このロッドの一番の使いどころはやはり早春のシャロークランキングかなと思います。
琵琶湖の話になりますが、赤野井や下物、支那に草津川と挙げればキリがない石積み護岸が続く東岸シャローは、春のクランキングを堪能できるエリアです。
この永遠に続く護岸やリップラップにクランクをガンガン当てながら釣っていくのが私の春のスタイルですが、この釣りにおいてはボトムや障害物にタッチさせたクランクを飛ばさず、ボトムを舐めるように引いてこれるロッドを使うことが重要です。
この早春の時期はシャローに上がりたての魚が多く、比較的口は使いやすいのですが、水温がまだまだ10℃前後と低いため魚の追いと吸い込みが弱い時期。
なので1年で最も魚がバレます。
そこで通常はグラスロッドをメインに使うのですが、グラスロッドはキャストコントロールに若干難があり、大型の魚が掛かった際はパワーでグイグイ寄せることが出来ずにストラクチャーに巻かれることも。
またグラスロッドの製造上仕方のないことだとは思いますが、ブランクスが上下左右に反り返ったものが非常に多いのが難点です。自分の性格上これが非常に気になります。
そこで今年はワイルドシューターを護岸のクランキングで使用してみたところ、竿のダルさでクランクを飛ばさずにボトムを叩け、キャストフィールも問題なし。MHとパワーもあるので魚に主導権を渡さず一気に沖まで誘導できました。
またロッド全体がしっかりと曲がるので、春特有のバラシも減ったと感じてます。
ウィードをほぐす釣りにも活躍
2019年の春に非常にハマった釣りがあり、それが2〜2.5mに残るササバモにクランクを当ててほぐしていく釣り。
たまたま発見した100mほどの枯れた残りウィードなんですが、どうやら春のコンタクトポイントになっていたようで、2月末から4月中旬頃までひたすら釣れ続けたスポットがありました。
釣り方はディープX100などの波動の弱いクランクを一度ウィードにタッチさせた後にロッドをゆすり、ウィードをほぐして釣っていくのですが、あまり張りのあるロッドだとウィードを切ったり弾いてしまいます。
逆にグラスロッドを使うとウィードを拾いすぎてしまい釣りになりませんが、ワイルドシューターはカーボンながらも独特のダル感で、このウィードをほぐす釣りにも非常に向いていました。
最後に
このワイルドシューターは好き嫌いが分かれるものの、巻物好きには是非一度検討してもらいたいロッドです。
自分が問題なく使用できたルアーは、ワイルドハンチ各種・ZERUCH・HU-300・ブリッツDR・DX-FREE・ブザービーター・ラトリンジェッター・ジャックハンマーなど。
基本的には3/8oz〜1ozぐらいまでのハードベイトが最も気持ちよく扱えます。ロッド表記やメーカーサイトには3ozまでOKと書いていますが、正直3ozは投げたことないので分かりません。
また、このロッドを使っていると昔使用していたインスパイアのトライアンフを思い出しました。
仕様は全く違いますが、ロッドの重量感やガイドのゴツさはもとより魚を掛けたときのズッシリ感にどこか懐かしさを感じるロッドです。
ではでは。👋
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