こんにちは、なっかむです。
年々盛り上がりを見せるエリアトラウト。バスメーカーもエリア市場にどんどん参入しており、2024年はとうとうエバーグリーンが入ってきました。
特定外来種に指定され、プレッシャーや駆除で年々釣れなくなってきたブラックバス。
それじゃあ海だとバスからソルトへ転向するアングラーも増えましたが、次はマナー問題などで漁港などの釣り場がどんどん閉鎖されています。
おまけに朝夕や夜、潮回りの良いタイミングでしか釣れなかったりと意外と手軽ではないのがソルトフィッシング。

そんな中で、常に大量の魚が放流された釣り場で手軽に遊べるエリアフィッシングが流行らない訳がありません。
さらに他のルアーフィッシング同様、やり込むほど奥が深くゲーム性も高いため、他の釣りから転向するアングラーはかなり増えています。
そこで今回は、「メインはバスやソルトだけどエリアトラウトも初めてみようかな」的な人向けにエリアトラウトで必要なタックルやルアー、道具類について書いてみたいと思います。
タックル編

まずはエリアトラウトに必要なタックルについてです。
手持ちのバスやアジングタックルでも出来なくはないですが、専用タックルを使った方が楽しさは倍増するので、是非揃えて欲しいと思います。
ロッドについて

まず最初の1本を購入するなら6フィート前後のライトアクションがおすすめ。
スプーンからプラグまで1本でカバーできるロッドがベストです。
予算にもよりますが、ダイワのプレッソやヴァルケインのブレイクスルー、メジャークラフトのファインテールあたりが、どの釣具屋にも置いていてコストパフォーマンス的にも良いかと。※どれもオールマイティに使える1本が用意されています。
そしてハマっていくと、タックルがどんどん細分化されていき、ロデオクラフトのフォーナインやヴァルケインのダーインスレイブ、エバーグリーンのアルチザンなど6万円オーバーのハイエンドロッドが必ず欲しくなります。
そうなると、いよいよ地獄の始まりです・・・。
リールについて

そしてリール。
実はこのリール選択が一番大事だったりします。
エリアトラウトではスプーンやクランクを主に使用しますが、基本は一定のスピードで中層を巻いていき、ラインの変化で当たりをとります。

つまりリールが大きかったり、ハンドルを巻いた際の巻きが重かったりするとルアーを一定に巻けなかったり、巻く動作そのものが雑になって釣果に大きく影響します。
ガチ勢ほど巻きの軽さにこだわるので、カスタムハンドルに交換したり、分解して玉抜きやマグシールドを除去したり、専門の業者に巻きを軽くするチューニングを依頼したりと、リールに対するこだわりが強いジャンルです。

さて、話がだいぶ逸れましたが、まずリールの番手は2000番台のノーマルギアがベスト。※ハイギアだと巻きが重くなるので、個人的にはあまりお勧めしません。
本当はシマノのヴァンキッシュやダイワのエアリティあたりがおすすめですが、いきなりそれは高いと思うので、シマノならヴァンフォード、ダイワならカルディアあたりが良いかなと。
エリアトラウトは0.5~3gのルアーを中層で泳がせる繊細な釣りなので、できれば中価格帯以上のリールがおすすめ。
ロッドとリールのどちらにお金をかければ良いかと聞かれれば、個人的にはリールかなと思います。

あとお金に余裕があれば、カスタムハンドルに交換するのもアリ。巻きの精度や安定感が格段に向上します。
おすすめはリヴァイブのファンネル。
ガチ勢リールの大半にはこのハンドルが付いているほど、エリアトラウト界では超名作カスタムハンドルです。
ラインについて

次はラインについて。
エリアトラウトでは、ナイロン、フロロ、エステルが主に使われますが、最初に巻くならナイロンの3lbかフロロの2lbあたりが良いと思います。
基本的にラインは細いほど操作性も向上するので、慣れてくるとスプーンメインならフロロの1.5lb。クランクメインならナイロンの3lbあたりに落ち着いてくるかと。


ただ近年のエリアトラウト業界のトレンドは完全にエステル。
ここ数年で一気に普及しました。
他のラインと比べると強度が弱いので、慣れるまではとても難儀しますが、その飛距離と感度の良さは一度体験すると他のラインに戻れなくなります。
ちなみにエステルラインを使うならエステル専用のロッドを使うのがおすすめ。番手の後ろにeやEと書かれている(60UL-Eなど)のが一般的にエステル専用モデルになります。

ルアー編

次はエリアトラウトで使用されるルアーについてです。
上の写真はマイバッカンですが、最初はこんなに要らんやろと思われるかも知れません・・・。
ただトラウトという魚はルアーフィッシングの対象魚として非常に優秀で、ルアーの僅かな動きや色の違いで反応が劇的に変化します。
似たようなカラーのスプーンでもほんの少し色のトーンを落とすとバイトが復活、スプーンのウエイトを0.1g変えるだけで連発なんてのは日常茶飯事。そして気がつけばルアー収集の沼に陥ります・・・。
とは言っても、基本的なパターンというのは存在していて、放流が入ったタイミングや朝一など魚の活性がそこそこ高いうちはスプーンをベースルアーにして、魚がスレてスプーンへの反応が悪くなればクランクやミノーなどのプラグ系に移行するのが王道パターンになります。
スプーンについて

ルアーフィッシングの原点であるスプーン。
他の釣りだと古臭いオールドルアーですが、エリアトラウトでは主力ルアーです。
スプーンの釣りはとーっても奥が深く、各メーカーから様々な形や色のスプーンが発売されています。
行く釣り場の規模にもよりますが、基本的には1.8g前後のスプーンをベースにして、放流魚などの高活性な魚には2~3gの重めで派手な色のスプーンをチョイス。
そこから魚の活性が下がるにつれて、重さやカラーのトーンを落としていき、魚の状態にルアーを合わせていくのがセオリーです。

まず初めに買うならロデオクラフトのノア(1.5gか1.8g)やニュードロワーのバンナ1.7gなどが、癖も少なくてベーススプーンとして使いやすいと思います。

カラーは何色あっても困りませんが、最低でも放流魚(超高活性)狙いの派手系、まだまだ活性の高い魚用の明滅系(表がゴールドで裏が黒など)、渋った時用の地味系は用意しておきましょう。

あと個人的に1個は持っておいて欲しいのが蛍光ピンク(メーカーによって言い方は違います)という真っピンクなカラー。
釣り場によって効く効かないがハッキリ分かれますが、よく効く釣り場だと日中の釣れない時間帯はこれしか反応しないなんてこともあるので、プラグ含めて一個は持っておいて欲しいカラーです。

クランクについて

スプーンに反応がなくなったら次はクランクの出番。
種類としては表層狙いのサーフェイス系とリップの短いシャロー系、ロングリップのノーマル系がありますが、最初に買うならロングリップのタイプが汎用性もあって使いやすいかと思います。
使い方は投げてゆっくり巻くだけ。
魚のレンジが深い場合は、任意のレンジまでグリグリっと潜らせてからルアーの振動が感じられるギリギリのスピードで巻いてください。もちろんバス同様にボトムノックもあり。
魚を釣る性能はピカイチのルアーなので、女性やお子さんにもクランクはおすすめです。

個人的なおすすめはティモン(ジャッカル)のパニクラDRとちびパニクラDR。
使いやすくてよく釣れるロングセラーの名作クランクです。
ミノーについて

エリアトラウトでミノーを使うのは主に2パターン。
1つはイワナやサクラマスなどの色物を狙うパターンとフローティングミノーを用いたマジックジャークで使用するパターンです。
色物狙いに関しては、主にトゥイッチで使用。
チョンチョンと細かいアクションで常に動かし続けるのがコツで、バスのようにピタッとサスペンドさせると見切られるので注意です。
次にマジックジャークの釣りですが、これは大会のウィニングパターンになるほどよく釣れる釣法で、簡単に言えばフローティングミノーを用いたストップアンドゴー。
急潜行するロングリップタイプのミノーをグリグリっと潜らせ、浮上中のバイトを狙います。
濁ったマッディポンドでも釣れますが、主にクリアポンドで有効で、特にサイトしながら釣ると非常に楽しいです。
バイブレーションや鉄板系について

バスだと中層を巻くこともありますが、エリアトラウトではボトム系に位置するルアーです。
使い方は一旦ボトムに着底させてからのリフト&フォール。コツは大きくリフトさせるのではなく、ボトムバンプのイメージで使うとよく釣れます。
日中の食い渋ったタイミングで活躍することが多く、何をしても駄目な時に救ってくれるお助け的なルアーです。



スナップについて

基本的にエリアトラウトのルアーにはラインを結ぶアイにスプリットリングが付いていないため、スナップは必須アイテム。
自分はティモンのイースナップ2をよく使っていて、サイズはマイクロスプーンを使う場合を除いてSSサイズがメインです。
フックについて

エリアトラウトにおいてフックは超重要。
針先のなめったフックで鱒は釣れません。
頻繁にフックをチェックして針先がなめっていたり、伸ばされていたら交換する必要があります。
放流用のスプーンだとヤリエのAGフックプラスの#6と#7、その他はヴァンフックのSP-21F(#6~#10)を自分は好きで使っています。

その他の小物類
リリーサーについて

魚に触れずにフックを外せるリリーサーはエリアトラウトをする上での必須アイテム。
必ず用意しておきましょう。
値段はピンキリですが、大きな機能差はないので好きなもので良いと思います。
使い方を分かりやすく解説されている動画があったので貼っておきます。

ランディングネットについて

魚を持って帰る場合や釣り場のレギュレーションで必要とされていたり、大型魚が中心の釣り場は別ですが、そうでない場合はリリーサーを持っていれば別になくても問題ありません。
「あれば便利よね〜」ぐらいの感覚です。
釣り場に行くと上手そうな人が、一旦ネットですくってまた水に戻してからリリーサーでリリースする場面をよく見ると思いますが、あれはトーナメンターの方達。トラウトの大会はネットインで1匹とカウントされるルールなので、その練習でやられています。
自分もエリアトラウトを初めたばかりの時は「あれ意味あんの❓」と不思議そうな顔で眺めていました。
ワレットについて

ワレットとはスプーン専用の保管ケースです。
メイホーのプラケースでも問題ないですが、せっかくエリアフィッシングを始めるなら形からって事で買っておいても良いと思います。
ちなみにクランクなどのプラグ類はバス釣り同様にプラケースに保管する場合が多いです。

ロッドホルダー付きのバッカンやボックスについて

どの釣りでもそうですが、タックルの直置きはリールに傷がついたり砂が入ったりと百害あって一利なし。
特に人の多い管理釣り場だとロッドを踏まれるなどのトラブルになりかねないので、ロッドスタンドやロッドホルダー付きのボックスを用意することをお勧めします。
最近はロデオクラフトの影響でバッカンが支流になりましたが、タナハシ製作所のプラノなんかも非常にカッコよく、釣り場で見かけると良いな〜と思います。

釣り場でのレギュレーションについて
レギュレーションとは、それぞれの管理釣り場で設けている規則や禁止事項です。
釣り場によって異なるので事前にHPをチェックする必要がありますが、良くあるのは◯◯mm以下のスプーンやフェザージグ(毛付きルアー)、フロントフックの禁止などです。
私がよく行く滋賀の醒井養鱒場などは2.2m(7.3フィート)以上のロッドやメタルバイブレーションが禁止だったりします。
あとワーム類やカエシのあるフックの使用禁止などは全国の釣り場共通だと思うので、必ず守りましょう。
最後に

最後まで読んでいただきありがとうございます。
だいぶ長々と書いてしまいました。
これからエリアトラウトを初めてみようかと思っている方の参考になれば幸いです。
ではでは👋
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