琵琶湖のボートフィッシングにおいて、避けて通れないのが湖上の風問題。
朝の出船時は穏やかでも、次第に遠くの湖面がざわつき始め・・・気がつけば湖上はババ荒れ。ずぶ濡れになりながらマリーナへ戻るのは琵琶湖あるあるです。
最近は南湖が釣れないので北湖へ足を伸ばす機会も多く、予備知識や事前の風予報チェックは以前よりも重要になってきました。そこで今回は琵琶湖の風について書いてみたいと思います。
琵琶湖で最も有名な強風は比良おろし
比良おろしは北湖西岸側にある比良山脈から吹き下ろす強風で、別名「比良八講」とも呼ばれています。
主に3月〜4月に吹くため春の訪れを知らせる風物詩としても有名ですが、時にはJR湖西線が運休になるなどの被害が発生するほど強烈。1997年には比良駅に停車していた貨物列車が強風によって横転するという事故が発生したのですが、その時の瞬間最大風速は57m以上と言われています。
調べてみると、この比良おろしは気圧配置と大きな関係があり、冬型の気圧配置が強まる時や寒冷前線の通過した際によく発生するそう。
なので釣りをしていて突然吹き出すと言うよりも事前の天気予報をチェックすることで回避することのできる強風です。
1年で最も強風が吹くのは3〜5月
上の比良おろしとも被りますが、そもそも1年で最も強風が吹きやすいのは3〜5月と言われています。これは南から来る暖気と北にある冷気がぶつかる事で低気圧が発達しやすいからなのだそうです。
確かに、毎年ゴールデンウィークの半分は強風で釣りにならない事も多く、水路などの風裏で釣りをすることも多かったなと感じます。
基本的に琵琶湖は午後から荒れる
風の吹かない予報であっても、琵琶湖では午後から風が吹き始めて多少なりとも荒れる事が多いです。
むしろ終日穏やかな日の方が珍しく、基本的には午後からは荒れるものと思って釣りをするのが賢明。
昼過ぎから風が強くなってきたなー感じた際は、すぐに帰着のできるマリーナやレンタルボート店の近くで釣りをすることをお勧めします。
また、北湖へ遠征する際にも釣りをするのは穏やかな午前中だけにしておき、午後からは避難が容易な南湖で釣りをするなどの工夫も必要です。
予報が風速4m以上の時は出ない方が吉
自分が出船の判断基準にしている風速は4mで、それ以上の風速予報がされている場合は出船することはありません。
もちろん予報が外れてこんちくしょうと思う時もありますが、最近の予報は正確なのでほぼ当たりますし、命あっての釣りですからね。特にマイボートで釣りをする場合、荒れた湖面を走行するのはボートや装備品にも少なからずダメージを与えるので良い事はないです。
あとは風向きも非常に重要で、自分がボートを置かせてもらっているマリーナさんは西岸にあるのですが、西岸が最も荒れるのは東(対岸)からの風です。なので東風(北東風)の予報が出ている際は風速が3m台であっても出船を取りやめるようにしています。
北湖は波+うねりが入る
例えば同じ風速4mであっても北湖と南湖では荒れ方が全く異なります。
南湖であれば、多少湖面が荒れたとしても波のピッチが狭いため、エンジンのトリムを上げ気味に走行すれば波を押し潰しながら走ることはできますが北湖の場合はそうはいきません。
南湖とは比較にならないほど大きな波とうねりが発生するため、荒れた湖面を滑走するには走破性の高いフルサイズのバスボートとアクセルワークが必要です。
たまにYouTubeなどで大荒れの中を走行している動画がありますが、あれは20フィートを超えるバスボートと操船慣れをしているからこそ出来るのであって、たまにしか乗らないアングラーや18フィートクラスのボートではまず無理ゲー。
北湖へ遠征する際は気使い過ぎるぐらいが丁度良いと思います。
帰れないとなった時は無理をしない
マリーナから離れた位置で釣りをしていて、ボートの走行が困難になるほど湖面が大荒れになった際には無理に戻ろうとせず、波の穏やかな風裏や湾内などで待機することも大切です。
というのも、よほど荒れる日でもない限りは夕方になると大体風は収まります。自分の経験上ですが、昼を過ぎた13時頃から風が吹き始めてピークは15時ごろ。
夕方17時を過ぎた頃には、穏やかな湖面に戻っているというのがいつものパターンです。
なので帰着時間には遅れてしまうかも知れませんが、危険と感じた際には無理をせず、どこか安全な場所で待機して風が収まるのを待つのもありだと思います。
おすすめの風速予報サイト
様々な天気予報サイトがありますが、私が好んでチェックしているのは釣り天気.jpです。
エリア毎の風予報を1時間単位で確認でき、雨雲や雷情報もチェックできるのでとても重宝しています。
あと鉄板なのはウェザーニュースで、こちらをチェックしている琵琶湖アングラーも多いと思います。どちらの予報サイトでも当日の風速が4mを超える場合はボートを下ろすことはありません。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回は琵琶湖の風について書いてみました。良ければ参考にしてもらえると幸いです。
ではでは👋
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