春の琵琶湖と言えば1年の内で最も湖上が賑わうシーズンで、様々なメディアやSNSに景気の良い釣果情報が並びます。
それを見てレンタルボートを借りたは良いものの、いざ湖上に出るとどのポイントに行って何を投げればよいか途方に暮れることも多いですよね。
プロの上げる動画や釣果情報を見ても、「浚渫のエッジで~」「ハンプの残りウィードに~」「沈み物の周辺で~」と言われてもどこの話やねんとなりますし、そもそもガイド艇やマイボーター勢に搭載された装備とは違い、レンタルボートには真下の水深が分かるだけの魚探にアナログエレキが付いている程度。
偶然見つけたピンスポットも、1度ボートが流されればその場所に正確に戻ることすら困難です。
そこで今回はレンタルボートで釣行して困った際に使える春のお勧めポイントと釣り方をご紹介したいと思います。
良ければご参考まで。
春は広範囲に「とにかく巻く」が吉
コンタクトポイントやスポーニングエリアこそ例年同じですが、春は魚のポジションがコロコロと変わります。
なので常に魚の動きを追いかけているプロガイドや釣り吉以外、毎投に時間のかかるボトムの釣りは効率が悪く、魚に出会える確率はかなり低くなるのが実情です。
であれば手返しの早いハードベイトで広範囲に釣っていった方が効率もよく、魚に出会う確率は何倍も上がりますよね。
また、越冬明けの魚は冬の間にプレッシャーがリセットされているのか、ルアーに対しての反応も良いためハードベイトでの釣りが成立しやすいのがこの時期です。
狙い目は水深2m台のシャローフラット
ハードベイトでの釣りにおいての狙い目は水深2m台のシャローフラット。
季節が3月を過ぎれば、水温が一桁だろうが寒波が来ようが一定数のバスはスポーニングエリアに近い水深2m台のシャローレンジに必ず差してきます。
かつシャローは濁りも入りやすいため、ハードベイトで釣るための条件が整いやすいのもポイント。
さらに水深の浅いシャローエリアはルアーのレンジコントロールにそこまで気を使わなくても良いため、投げて巻くだけのテンポの早い釣りが成立します。
南湖のおすすめポイント4選
下物水門前
春に釣れる条件がすべて整った南湖屈指のポイントです。
厳密に言うと違いますが、烏丸半島の岬から内側がシャローフラット、それより沖が浚渫地帯と考えてもらってOKです。ハマった時の爆発力は浚渫エリアですが、釣れる穴を見つけるのに時間がかかるのでパス。
内側のシャローを狙った方が、釣り方もポイントも絞れるため効率的です。
さらに限定すると半島の岬から2つめの水門までの間が実績大。
それよりも南になると水深も浅く変化も乏しいため、魚影が一気に薄くなります。※ただしGWなどでボートまみれになった際は南側が穴場になったりします。
使用するルアーは基本ハードベイトのみでOK。その日の風やエレキで流しながら、バイブレーションやスイムジグ、チャターなどを永遠巻いていきましょう。
料金所前から木浜1号水路まで
スポーニングのために北湖から流入した魚が溜まるポイント。
木浜は1号水路よりも南側はボートが多いですが、それより北の料金所前までの間が意外とボートの少ない穴場になります。
南湖の最北エリアなのでスポーニングは遅めですが、北からのフレッシュな魚が常に供給されるため、一度釣れ始めると6月の上旬頃までプリの魚が狙える息の長いエリアです。
水質は基本クリアなのでライトリグが有利なポイントですが、巻きならスイムジグやサスペンドミノー、アラバマリグが実績大。
また、4月の中旬頃からはソウルシャッドの高速巻きがやたらとハマるエリアであるため58SPの準備はお忘れなく。
赤野井一文字前
誰もが知る春の人気エリアです。
この一文字前の狙い方ですが、私は一文字を直接狙うことはあまりしません。
誰が見ても超一級ポイントのため、ついついクランクなどで狙いたくなりますが、春はフローターやゴムボーターの方が暗い早朝の内から張り付いているため、イージーに釣れる魚はすでに抜かれています。
なので狙いは、北から2本目までの一文字から300m沖ぐらいまでのフラット。
ここは冬の間も風をプロテクトしており、枯れたグラスが流されずに残っていることが多くあります。春はその枯れたグラスにもバスが付くため、そこにハードベイトを当てながら狙っていきましょう。
赤野井の水質は基本マッディのため、多少ボートが多くても極度なプレッシャーはかかりにくくハードベイトへの反応が良いエリアです。
また、一文字より内側の湾内も実績がありますが水深が非常に浅く、ある程度の予備知識がないとボートのペラなどを破損する恐れもあるため、あまりお勧めはできません。
もし侵入する場合は7ノット以下のデットスロー走行が義務付けられているためご注意ください。
草津川沖周辺
かなり早い時期から釣れだす春の定番エリアです。
河口から少し北に行くと2.5mラインに被る取水塔があり、そこから旧草津川沖までの間が熱いポイント。
ここは岸沿いからなだらかなブレイクが沖まで続いており、流すラインや水深を刻みながら釣っていくと大体どこかで反応があるため、あとはその反応のあったラインを何度も流し直すと言った感じです。
昔は岸沿いのゴロタエリアで良くクランクを巻いていましたが、最近はウェーディングのアングラーが多いため極力やらないようにしています。
個人的にはスイムジグでの実績が高いポイントです。
※少し北上すると葉山川がありますが、河口付近は非常に遠浅のため近づかない方が無難です。水位によっては座礁する危険もあります。
最後に
個人的に好きな事もあり、気づけば全て東岸エリアでした。東岸はボディウォーターからも離れていて、水深も浅いことから水温も上がりやすく、春に強いエリアが多いのでおすすめです。
また濁りも入りやすく、ハードベイトがハマる条件が整いやすいのもポイント。
ボートで出撃された際には参考にしてもらえると幸いです。
ではでは👋
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