バス釣りにはシーズナルパターンと呼ばれる王道パターンからマイクロパターンや虫パターンなど、各フィールド毎に様々な釣り方が存在しますが、琵琶湖の名物といえば、毎年6月頃から始まるハスパターンではないでしょうか。
特にハスが産卵のために接岸する6月~8月においては、30cm近いハスをロクマルが追い回すエキサイティングなボイルを見る事ができます。
今回はそんな琵琶湖の王道ハスパターンについて書いてみたいと思います。
ハスの生態について
ハス(ケタバス)は最大35cmにまで成長するコイの仲間です。
コイ科では珍しく生きた魚を捕食するフィッシュイーターで、元々は琵琶湖や淀川水系、福井県三方湖にしか生息していなかった固有種ですが、琵琶湖産の稚アユ放流に混じって全国の河川などに広く分布しています。
繁殖期は6月~7月で、産卵は浅瀬の砂礫で行われます。琵琶湖の北湖では、膝丈ぐらいの水深で婚姻色の出たオスがメスを追い回す光景が風物詩です。
寿命は飼育環境下で7年程度とされており、意外と長生きする魚みたいです。
ハスパターンとは
そのまんまですが、ハスをメインベイトにしているバスを狙うパターンです。
この釣りではマッチザベイトが基本で、ハスを模した大型のルアーが有効となります。これだけボリュームのあるベイトを捕食しているバスはもちろん大型で、ハマれば3キロクラスが連発といった爆発力のあるパターンです。
ハスパターンでのルアーアクションや狙い方
近年流行しているワカサギパターンと同様に、クリアかつオープンウォーターでベイトを捕食しているバスをルアーで騙すのは難しく、ゆったりとしたアクションでは見切られることが多いです。
よってリップ付きビックベイトなら高速巻き、リップレスならリーリングジャークなど、魚がルアーと認識する前に口を使わせるリアクション的な釣り方が効果的。
またローライト時など条件の良い日はボイルの発生しやすい岬などに陣取っておき、ボイルが発生したタイミングで直接ルアーをぶち込むと高確率でヒットに持ち込めます。
この際、ボイルが発生するまでは一切ルアーを投げず、ポイントに余計なプレッシャーを与えないのがコツです。
最近は夏以降にディープに落ちたバスをビッグスプーンや10DXなどのマグナムディープクランクで狙うパターンもあります。
ハスパターンが成立しやすいポイント
基本的には北湖にある大型の流入河川周りが狙い目。
私の好きな湖西であれば、真野川や和邇川、安曇川河口などが有名どころ。また河口以外だと比較的規模の大きな岬まわりもハスが集まりやすいスポットです。
これは夏以降のハスがディープへ落ちる時期も同様で、河口沖や岬周辺のディープエリアは餌となるベイトも豊富でハスが溜まりやすく、ハスパターンが成立しやすいポイントになります。
稀に南湖でもハスパターンが成立する場合がありますが、どちらかと言えば沖のボディウォーター付近の小鮎について回遊している(ベイトについて南湖へ入ってきた)場合が多く、釣れたとしても短時間で局所的。
当てるのが非常に難しいためメインパターンとしてはあまり成立しません。
ハスパターンに有効なルアー
上にも書いた通り、ハスを模した大型のルアーが効果的。有名どころをいくつかご紹介したいと思います。
スライドスイマー250/デプス
ハスパターンの定番ルアーであり、琵琶湖での実績は折り紙つき。
とにかくバスを寄せる力が高くチェイス自体も多いので飽きずに投げ続けられるルアーです。
素早いリーリングジャークで左右に飛ばして使うのが基本ですが、アフターの多い6月などは比較的ゆっくり泳がす方が良かったりもします。
KRK 205 165/カエス
S字からペンシルベイト的な使い方も出来る、アクションの幅が広いビックベイトです。
付属のタングステンウェイトを増減することで表層からやや下のレンジまで攻略することができるため、エリアやその日の状況に合わせた使い方ができます。
クラッシュ9/DRT
近年のハスパターンと言えばのクラッシュナイン。
ハイシーズンの真野や和邇に行けば2~3人はこのルアーを投げています。王道はリップを付けた状態での高速巻きやグルピタ、ボトムノックなど。
特にクラッシュナインはボトムへの食い付きがよく、ルアーが左右に飛ぶ事なくボトムを叩くことが出来る数少ないビックベイト。発売からかなり経ちますが、未だに入手困難な超人気ルアーです。
ラストエース168/エバーグリーン
ラインスルーシステムを採用した福島プロ監修の大型ソフトベイトです。
トリプルフックで使用するため瞬間的なバイトもしっかり拾うことができ、すっぽ抜けが少ないのも特徴。
お勧めの使い方は河口のボイル打ちとロッドを立てて水面をスーッと滑らせて引く表層引きで、条件の良い日に当たればかなり良い思いができます。
サカマタシャッド/デプス
何だかんだで一番釣れるサカマタシャッド。
最近はディープミドストで名を馳せていますが、発売された当初のノーシンカーでの釣れっぷりはヤバかったですよね。自分は突然のバイトでもフッキングの決まりやすい6インチを好んで使ってます。
グルカナイフ/デプス
ハスの産卵がひと段落し、ハスもバスもディープへ落ちたタイミングで効果的なのがマグナムスプーンの釣り。
お勧めはグルカナイフの2ozで、専用タックルを用意しなくてもベビークラスのロッドで十分扱うことができます。体力に自信のある方は4.7ozをどうぞ。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回は琵琶湖の夏の風物詩であるハスパターンについて書いてみました。良ければ参考にしてもらえると幸いです。
ではでは👋
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